細い縄と大きな木

福音メッセージ

ある日、ナイアガラの滝のある場所で一隻のボートが転覆し、二人の人が急流へと流されていました。二人は大変危険な状況にありました。岸にいた人たちが、細い縄を投げて救おうとしていましたが、その時、ちょうど大きな木が目の前へと流れてきました。一人の人は縄をつかんだままでしたが、もう一人の人は、この大きな木に抱きつけば、この細い縄よりも安定するのではないかと考えていました。そう思っている時に、その大きな木が彼の近くへと来ました。彼はすぐに、その大きな木にしがみつき、細い縄を放してしまいました。しばらくして、その細い縄をつかんでいた人は救われ岸へと上げられました。しかしその大きな木にしがみついた人はまだ急流の中を漂っていました。そして滝の場所まで流されてしまい、あわれにも人々が見ている前で、その木と共に急流の中に落ちてしまい、命を落としてしまいました。

あなたは、その縄が細すぎたのではないかと言うかもしれません。そうです、しかしそれは岸とつながっていました。細かったのですが、信頼できるものだったのです。その大きな木は岸にはつながっていませんでした。それは大きかったのですが、流されてしまいました。主イエスは、ちょうどこの縄のようなものです。見た目は細く、この世の人から軽視され捨てられたのですが、彼は神のひとり子であり、天からやって来られ、宇宙の神と結合されている方です。彼は、「わたしは天から下ってきた……わたしは神から出て来ており、神から来たからである」(ヨハネによる福音書第6章38節8章42節)と言われました。あなたがこの細い縄である主イエスをつかめば、彼はあなたと宇宙の神を結び付け、結合し、あなたは確実で、信頼でき、満足な人生を持つことができます。

記事は日本福音書房発行「ミニストリーダイジェスト」
第1期第2巻より引用

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