見えず、触れることができない神を、人はどのように信じるのか?

福音メッセージ

見えず、触れることができない神を、人はどのように信じるのか? 神は人の肉眼で見ることができず、また物質的な手では触れることができません。しかし、見えず、触れることができないものは存在するのでしょうか?


全宇宙の物質的な領域において、肉眼で見ることができない多くの物があり、それはわたしたちの生活と密接にかかわっています。肉眼で見ることには限界があり、見ることができる光と言うのは(光)スペクトルのほんの狭い一部分のみです。空気を例にしてみます。わたしたちは空気があることを知っていますが、見ることができません。しかし、空気が流れる時、わたしたちはそれを感じ取ったり、観察したりすることができます。ある日、三歳の子供が風で木が揺れるのを見て、父親に外で風が吹いていると話します。父親はその子に風がどこにあるのかと訪ねます。その子は、風は木の上にあると答えます。その子の観察と照らし合わせれば、その答えに間違いはありません。しかし大人たちは、風は木の上だけにしか無いのだろうかと考えを巡らせます。風は空気の流動であり、空気はどこにでもありますが、ただ空気が流動したときだけ人はそれを観察することができます。

無線の電波について話します。空中を無線の電波が飛び、声が送られます。これもまた肉眼で見ることができないものです。もしわたしたちが未開人に対して、空中には無線の電波があり、電波の中には声や音楽があると言ったのなら、彼らはそれをアラビアンナイトのようなものだと認識するでしょう。しかし、彼らが信じる信じないにかかわらず、無線の電波が存在するということは客観的な事実です。人は無線の電波の存在を適合する受信機無しには感じ取ることができません。もし一台の無線受信機を持っていて、なおかつチャンネルを正確に合わせることができるのであれば、無線の電波を受信し、その声や音楽を聞くことができます。

同じように、神の存在は客観的な事実です。人が神の存在を感じ取れるか否かは、その人の内側にある受信機のスイッチが入っており、そのチャンネルが適切に合わせられているかどうかによります。聖書は、人の内側にある器官を「霊」と呼び、これは神との接触にのみ用いられる「受信機」です。聖書はまた、神は霊であるので、受け入れ、接触し、礼拝するには、必ず人の霊を用いる必要があると言います(ヨハネによる福音書 第4章24節)。神は霊です。それは空気のように見ることはできませんが、どこにでもあります。人が霊を用い、チャンネルを合わせれば、神の霊に触れることができます。神は肉眼で見ることができず、耳で聞くこともできず、頭脳で理解できるものでさえなく、ただ人の深いところにある霊によって接触し、受け入れることができます。

霊はとても抽象的です。しかし、わたしたちの生活においても抽象的な概念は多数存在します。例えば、命はとても抽象的です。人の命とは一体何なのでしょうか? 仮にここに生きている人と死んでいる人がいるとして、彼らを科学的な分析にかけた場合、生きている人と死んでいる人の化学的な元素は全く同じであり、何の区別もありません。しかし生きている人は活発で、死んでいる人は全く動きません。人の命は抽象的なだけでなく、非常に実際的で経験することのできるものです。

もう一つとても抽象的な概念があります。それは愛です。あなたの内側に愛はありますか? わたしはあると信じています。あなたは父と母を愛し、子供を愛し、友人等を愛しています。しかし愛はどこにあるのでしょうか? それは取り出して見ることができるものでしょうか? できません。しかし、あなたが人を愛する時、ある感覚を持ちます。だれかに愛される時もまた感覚があります。そういうわけで、愛は抽象的ですが、感じ取ることができて、経験することができます。そういうわけで、神は肉眼で見ることはできませんが、人の内側の霊によって感じ、接触し受け入れることができます。

現代の生活では毎日電気が必要です。家々において不可欠なものです。電気が無ければ、生活ができないと言えます。しかし電気はこんなにも重要であるにもかかわらず、わたしたちは電気を見たことがありません。電気の存在は一つの客観的な事実ですが、わたしたちは電気を見ることはなく、ただその電気による各種作用、例えば照明やモーターの駆動として見ています。

人は電灯のようなもので、神は電流です。人が心のスイッチを入れることにより、神の電流、すなわち神の霊が内側に入ってきて、電灯を光らせます。またそれには一種の不思議な、平安で、喜びの感覚が伴います。電灯が光ることは電気の存在の証明です。クリスチャンが神を受け入れ、神を信じ、神を得る時に、同じように神の存在の証明となります。


JGW日本福音書房発行「ミニストリーダイジェスト」
第1期第1巻より引用